自分のギタープレイがイマイチおしゃれにならない人
「ありきたりのコードフォームばかりでなんだか飽きちゃった。色んなコードフォームが覚えられない、使いこなせない。簡単におしゃれなギターを弾くコツを教えてください!」
こういう疑問に答えます。
本記事の内容
- おしゃれなm9フォームを4つの違う場面で使う方法【ギターコード】
- Case1:6弦ルートのマイナーナインスフォームとして使う
- Case2:M7の転回形として使う
- Case3:オンコードのテンションとして使う
- Case4:オルタードとして使う【アドバンス編】
先日こういうツイートをしました。
ギターは、というか音楽自体が、凄く効率的な部分と非効率の集合体です。合理性と非合理性。数学❌感情という感じですね。例えばコードフォームなんかは合理的なロジックで出来ているので、覚えてしまえば何のことはないです。一つの同じコードフォームを多数の場面で使えるのもロジカルだからです⚙️
— ゆき@ギターレッスンテキスト無料公開中🎸 (@manic_lab) April 30, 2019
ギターの合理的な仕組みをうまく利用すると、1つの同じコードフォームを色んな場面で使うことができるようになります。
僕自身、30年のギター歴の中で「いかに覚えることを少なくして効率的にギターを弾くか」ということをいつも考えてきました。そして、音楽の仕組みそのものが ”効率的であることを許している部分” がたくさんあることに気づきました。
その音楽の性質をギターで利用しない手はありません。
では実際に見ていきましょう♪
※この記事は5分ほどで読み終わります
もくじ
おしゃれなm9フォームを4つの違う場面で使う方法【ギターコード】
今回使うのはこのマイナーナインスフォームです
まずは今回の主役、このコードフォームを押さえてみましょう♪
なぜ同じコードフォームを違う場面でも使えるのか?
このマイナーナインスフォームの和音は、ルートが決まってないのでまだコードネームが決まっていません。コードネームが決まっていないということは、メジャーなのかマイナーなのか、コードの役目(機能)も決まってないということです。
こちらの記事も参考にしてください♪

このマイナーナインスフォームにルートがプラスされれば、コードネームも機能も決まります。
ルートが何になるかによって、一つの同じコードフォームでもさまざまな違うコードになる
ということです。同じ食材(コードトーン)でも、料理する人(ルート)が変われば様々な料理になるのと同じですね。
今回はこのマイナーナインスフォームという食材を、4つの違う料理にしていく方法を見ていきましょう♪
Case1:6弦ルートのマイナーナインスフォームとして使う
まずは一番シンプルな”そのままの味で”→マイナーナインス
さっきのコードダイアグラムにこのルートを足します。
おしゃれな使い方→ネオソウル風【2019年版】
普通のマイナーコードならいつでもこのマイナーナインスに置き換えることができます。
▼下のようなソウル/AOR風のコード進行をそのまま弾くと、、、
このAm7とGm7をマイナーナインスフォームに置き換えると、、、
▼ネオソウル風なマイナーの平行進行も全部マイナーナインスフォームでおシャレに変身します
Case2:M7の転回形として使う
メジャーだがちょっと憂いのある響き→メジャーセブンス
今度はここにルートを想定します。
おしゃれな使い方→コードフォームを変えない(ステイ)
|C |Am7 |Dm7 |G7 |
というようなコード進行をおしゃれアレンジに変えたい時に、C→CM7、Am7→Am7(9)とすればコードフォームを変えずにすみます。
Case3:オンコードのテンションとして使う
セブンスコードをオンコードに置き換え
次はここにルートをもってきます。
おしゃれな使い方→ツーファイブを同じコードフォームで(ステイ)
6弦ルートのm7→5弦ルートの7とコードチェンジする場合に、マイナーナインスフォームに置き換えることで同じフォームが使えます。
▼最初に出てきたこの進行も下のように弾くことができます。
▼ちょっと極端ですが、全部同じフォームで弾くこともできますね
Case4:オルタードとして使う【アドバンス編】
これは少しアドバンスな内容になりますが、オルタードの代理フォームとして使うこともできます。

ややこしい話ですが、理論的には合っています。
▼かなりジャジーですが、こんな風に使えます。
ある意味ロバート・グラスパー以降のPOPS内でのネオジャズ/ネオソウル的解釈と言えなくもないですね。
まとめ
- 同じ素材でも色んな違った表現ができる
- マイナーナインスフォームは少しオトナな都会的な雰囲気
- 平行移動させたりステイさせたりで、簡単におしゃれで知的な感じになる
ということで今回は以上となります。
後半は少し濃ゆ目の内容になりましたが、同じコードフォームを使って遊ぶ、という感覚で色々やってみてください。
簡単、シンプル、合理的、コスパの良い方法でおしゃれコードの使い手になりましょう♪