ギターでCコードがうまく鳴らせない人
「ギターを始めたけどCコードがうまく押さえられない…。もう半年くらい弾いているがCコードが綺麗に鳴らない。うまく鳴らすコツはあるんですか?」
こういう疑問に答えます。
本記事の内容
- Cコードを鳴らす為にチェックすべき7つのポイント【ギター初心者】
- Cコードが綺麗に鳴るまでにどれくらいかかるのか
この記事を書いている僕は、ギター歴30年ほど。
現在約60名の生徒さんにギターを教えており、ほとんどが初心者でギターを始める人です。
最初はCコードは鳴らない人が多いですが、少しのコツを覚えると皆さん鳴るようになります。
先日こういうツイートをしました。
ギター演奏というのは、とにかく「フォーム」です🏃🏻♂️
— ゆき@ギターレッスンテキスト無料公開中🎸 (@manic_lab) May 15, 2019
体験レッスンとかで「20年前にチョロっと独学したが、それ以来全く弾いてない」みたいな方がよく来ます。
「じゃあ、ちょっとギター持ってみましょうか」と持ってもらうと、持ち方がスッとサマになる場合は、そこそこ弾いてる率100% すぐ分かります
ギター演奏というのは、とにかく「フォーム」です。
体験レッスンとかで「20年前にチョロっと独学したが、それ以来全く弾いてない」みたいな方がよく来ます。
「じゃあ、ちょっとギター持ってみましょうか」と持ってもらうと、持ち方がスッとサマになる場合は、そこそこ弾いてる率100% すぐ分かります
Cコードが綺麗に鳴らない原因は100%左手のフォームに原因があります。
逆に言えば、フォームさえ正しければ必ず音は鳴るようになります。
7つのチェックポイントを写真多めで書きましたので、順にチェックしてみてください。
必ずどれかに当てはまるポイントが見つかるはずです。
では見ていきましょう♪
※この記事は3分ほどで読み終わります
もくじ
Cコードを鳴らす為にチェックすべき7つのポイント【ギター初心者】
Cコードフォームは上図のようになります。
6弦は親指で軽くさわってミュートします。
左手のフォームを徹底チェックしましょう
フォームってそんなに大事ですか?
はい、大事です。
全ての「良いギタープレイ」というのは「良い演奏フォーム」から生まれます。
それくらいフォームは大事と思ってください。
良いフォームだと、余計な力が入らず、脱力してリラックスできます。
脱力については、なぜ、ギターを弾く時左手の脱力ができないのか?の記事も合わせてご覧ください。

良いフォーム
→ 脱力ができる
→ 様々なプレイに柔軟に対応
→体への負担が少ないので、ギター人生寿命がのびる
という感じで、良いことしかありません。
ギターを弾き始めて、独学で3年以上とか弾いて間違ったフォームがクセになってしまった場合、フォームを治すのにかなりの時間がかかります。
なので
ギターを弾き始めの初心者のうちに、正しいフォームを身につけてしまうのが上達への早道です。
Cコードが綺麗に鳴らない原因は100%フォームの悪さにあります。
1つずつチェックしていきましょう♪
①爪の長さ
まずは、これです。
ギタリストに左手の爪は要りません
とことんまで短く切ってしまいましょう。
とはいえ、僕はけっこう深爪しやすいのですが(汗)頑張ってこれくらいは切ってます。
爪切りもいつも持っておきましょう(ギターケースに1つ入れておくと良いです)。
爪が長いと下記の2つのめちゃ悪い点があります。
1、爪が長いと押弦のフォームが崩れます
指をしっかり立てる。
これがギターの弦を押さえるときに宇宙イチ大切な原則です。
爪が長いと指が立てられません。
爪で弦を押さえるなんてありえません。
2、爪が長いと指先がいつまでたっても硬くなりません
人体のフシギですね。
長い爪で守られていると、指先はずっと柔らかいままです。
爪を短く切って、しっかり皮ふを表に出してあげると、だんだん指先が硬くなってきます。
そして、弦を押さえる時に、指先がちょっと硬い方が圧倒的に押さえやすいです。
弦が指にめり込まなくなって、演奏性が上がります。
爪をしっかり短く切って、指先を硬くしましょう
②薬指の押さえ方
薬指の押さえ方をチェックしましょう。
正しい押さえ方は写真のようになります。
薬指だけ押さえた状態で、5弦と4弦が鳴っているかどうか確認しましょう。
5弦が鳴っていない→薬指の押さえ方が良くない
4弦が鳴っていない→薬指が立ってない(4弦にさわっている)ので、しっかり立てる
③中指の押さえ方
正しい押さえ方は下の写真のようになります。
中指だけ押さえた状態で、4弦と3弦が鳴っているかチェックしましょう。
4弦3弦ともに鳴っている状態が作れたら、薬指も押さえましょう。
薬指、中指を押さえて、5、4、3弦が鳴っているかチェックしましょう。
④人差し指の押さえ方
正しい押さえ方は下の写真のようになります。
押弦するときの人差し指の第一関節は下の写真のようにカギ型になります。

最初はなかなかこの形ができずに、1弦が鳴らない状態が続くと思います。
また、指の太さは皆さん違うので、なかなかスキマがうまくできない場合もあります。
その場合は、親指の位置を調整して、第一関節の曲げ具合を調節します(後述)。
ここまでのまとめ
薬中人、それぞれの押さえている弦が鳴るかどうかチェックしましょう
▼5弦が鳴らない場合→薬指の押さえ方を修正
▼4弦が鳴らない場合
・薬指を一旦放す→それで鳴るなら薬指を押さえた時にさわっている→薬指の立て方を修正
・薬指を放しても鳴らない→中指の押さえ方を修正
▼2弦が鳴らない場合
・中指を一旦放す→それで鳴るなら中指を押さえた時にさわっている→中指の立て方を修正
・中指を放しても鳴らない→人差し指の押さえ方を修正
▼1弦が鳴らない場合→人差し指の立て方を修正
⑤親指の位置
親指の位置は基本的には写真のように、上から出します。
グッと力を入れて握り込んではいけません。
軽くネックにひっかけるようして6弦にさわってミュートします。
手の大きさや指の太さなどで、親指を上から出すと音が鳴らない場合は、無理に出さなくてもいいです
親指をネック後ろに回した方が、指が立つ場合はそれでも良いです(クラシックスタイル)。
⑥各指は上を向いてませんか?
それぞれの指は、斜め横側で押さえます。
なので、上の写真のように、指は斜めに自分に向かってくるような角度になります。
⑦手のひらにスキマが空いてますか?
写真のように、手のひら、小指側に空間が空くように押さえます。
指が柔軟に動くようにするためです。
Cコードが押さえられたらそれで終わりではなく、次々にコードチェンジをしていきます。
下の写真のように握り込んでしまったり、小指側でネックを支えてしまうと指が全然動かなくなります。
Cコードが綺麗に鳴るまでにどれくらいかかるのか
まずは少しずつ鳴るように練習しましょう
7つのチェックポイント、どうでしたか?
はっきり言って、全部の弦をいきなり鳴らすのはかなり大変です。
超基本のコードとはいえ、このCコードの場合、難関ポイントが山のようにあります。
それぞれの指をしっかり押弦し
かつ、全ての指は下の弦にさわらないように立てなくてはいけない
なので、ホントに少しずつ練習していきましょう。
Cコードが鳴るようになるまでの目安期間
まずは、5弦と4弦。
そして、5弦、4弦、3弦。
ひとまずは、5弦〜2弦が鳴るように練習しましょう。
ここまで3ヶ月〜半年かかってもOKです。
ギターの練習はコードは全部鳴るようになるまで
次のコードを覚えない、とか、曲を練習しない、とかではなく
鳴らなくてもいいから、どんどんコードチェンジや曲を弾いていくことが大事です
そうじゃないと楽しくないし、いつまでたっても弾けるようになりませんよね。
そうやって、曲をどんどん弾いたり、新しいコードを押さえたりしていると
いつの間にかCコードの全部の弦が鳴るようになる日がきます
特に1弦はなかなか鳴りません。
控えめにいって1年で鳴るようになれば早い方だと思います。
鳴らないなぁ、、、と落ち込む必要はありません。
まあ、いずれ鳴るようになるでしょ〜
と、気楽な気持ちで楽しく弾いていきましょう♪
どれくらいで鳴るようになるかは、僕の生徒さんの具体例を書いたあなたのギターの上達速度は遅いのか?早いのか?【実例あり】の記事も参考になると思います。

まとめ
- Cコードが鳴らない原因は左手のフォームにあります
- それぞれの指をしっかり立てることを意識しましょう
- とはいえ、すぐには綺麗に鳴らないので1年〜2年長い目で見てゆっくり練習しましょう
ということで今回は以上となります。
ほとんどの初心者は1番最初に覚えるコードだと思います。
しかし、最初にして最難関なのは間違いないです。
このCコードで「ギターでコードを押さえるときの基本の指の形」を覚えましょう。
楽しんでギターを弾いていきましょう♪