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なぜ、ギターを弾くとき左手の脱力ができないのか?【原因完全解明】

ギター アコギ 脱力 左手

演奏するときに力んでしまう人
「ギターを弾いてると左手がいつも力んでしまう。ずっと弾いていられない。すぐ疲れてしまう。脱力ってどうすればいいの?」

 

 

こういう疑問に答えます。

本記事の内容

  • なぜ、ギターを弾くとき左手の脱力ができないのか?
  • 脱力をする方法【フォームと意識の改善】
  • 右手と左手が連動してませんか?【力の入れ具合】

この記事を書いている僕は、ギター(音楽)歴30年ほど。レッスンでは現在60名ほどの生徒さんを教えており、脱力に悩む多くの生徒さんを指導しています。

先日こういうツイートをしました。

なぜ、脱力できないんでしょうか?

”左手のフォーム”と”意識”に問題があるかもしれません。

 

ギターだけにかぎらず何の楽器を演奏するときも脱力することは一番大切なことです。力(りき)んで演奏するメリットはほとんどありません。

左手の脱力の方法を知って、楽にギターが弾けるようになりましょう。

※この記事は5分ほどで読み終わります

なぜ、ギターを弾くとき左手の脱力ができないのか?

なぜ、ギターを弾くとき左手の脱力ができないのか?

力(りき)んでギターを弾くことのデメリット

ギター演奏はとにかく「脱力脱力、チカラを抜きなさい」といわれますよね。僕も生徒さんには1時間のうち10回は言います。なぜかというと、力んでギターを弾くことにはデメリットしかないからです。

力んでギターを弾くデメリット

・指の動きが遅くなる

・演奏のピッチ(音程)が悪くなる

・指先が痛くなり長時間ギターを弾けない

▼指の動きが遅くなる

まず左手ですが、力んでるとコードチェンジが素早くできません単音フレーズを弾くときも指がガチガチになってしまい、動きが遅くなります。

速いフレーズを繰り返し練習しているときに、できなくて何度もやっているうちに、自分の意思とは関係なく指が固まって動かなくなることはありませんか?自分では気づかないうちに力んで指が固まってしまっている状態です。

右手のピッキングも力んでしまうと、遅くて強いピッキングになるので、速くできませんし、細かいコントロールもできなくなります。

▼演奏のピッチ(音程)が悪くなる

弦を押さえるとき(押弦)に下の写真のように押さえてませんか?

このように、弦が指板に付くまで強く押さえてしまうのはNGです。

コードを弾くときも、単音フレーズを弾くときも音程が上がってしまいます(ピッチの悪い演奏になる、といいます)。

指も痛くなるし、指の動きも当然遅くなります。

正しい押弦は下の写真のようになります。

弦はフレットに軽く押し当てるだけです。指板には指も弦も付きません。

フレットのすぐそばを押さえれば、軽い力で押さえても、音がビビることはありません。

▼指先が痛くなり長時間ギターを弾けない

力んで押弦するとピッチも悪くなるし、指がすぐ痛くなりギターを長い時間弾けません。バンドでスタジオなどに入って練習をするとき、3、4時間はギターを弾くこともあると思います。それくらいの時間は疲れずにギターを弾けた方が絶対に良いです。

また、指先だけではなく、手首、腕、肩、上半身、腰、と力みが連動してしまい、疲労や痛めてしまう原因になることもあります。体全体のバランスが演奏にも影響してくるので、長くギターを演奏するためには力まないようにしなくてはいけません。

脱力してギターを弾くメリット

脱力してギターを弾くことはメリットしかありません。すべて、力むデメリットの反対になりますが、確認しておきましょう。

脱力してギターを弾くメリット

・指の動きが早くなる

・何を弾いても演奏のピッチが良く、綺麗なプレイができる

・長時間ギターを弾いても疲れない

フィンガリング、ピッキング共に、速くて軽い動きができます。

ソロフレーズの音程が上ずってオンチに聞こえることもなく、正しい音程でキレイに歌えます。かつ、長時間弾いても疲れることはなく体への負担も最小限で済みます。

僕は講師としてレッスンで1日平均8時間、最大で10時間ギターを弾き続けますが、つねに脱力を意識しているので、指先と体への負担はほとんどありません。

脱力をする方法【フォームと意識の改善】

脱力をする方法【フォームと意識の改善】

では、脱力する具体的な方法と、なぜ脱力できないのか、見ていきましょう♪

力みの原因

力みの原因は、悪いフォームと演奏時の意識、この2つにしぼられます。

力みの原因を知るためには、自分が正しいフォームで押弦できているのか、をまずチェックします。フォームをチェックした後に、実際演奏するときに、自分がどのような意識(マインド)でギターを弾いているか、を自覚しましょう。

左手のフォームをチェックしよう

以下の項目をセルフチェックしてみてください。

  1. 左肩が上がってないか
  2. 左ヒジが開いてないか(逆に、ワキを締めすぎてないか)
  3. ネックを手前に引きすぎてないか
  4. 右足がつま先立ちになってないか
  5. 親指の位置は正しいか

▼左腕全体のフォームチェック

以下の手順でコードを押さえてみましょう♪

STEP.1
左手をダランと下におろす

肩、腕、ヒジの力を抜きましょう。

STEP.2
力を抜いたまま手を上にあげ、ネックに対して手を縦に当てる

親指をネックに軽くひっかけ、人差し指の付け根横をネックに当てます。腕の力は抜いているので、親指に下向きの力が少しかかる状態です。

STEP.3
【最重要】コードの形にまず”指を置く”だけ

弦の上にそっと指を乗せるだけです。まだ力を入れて弦を押さえないでくださいね。

STEP.4
軽く徐々に力を入れて押さえてみる
右手で実際に音を出しながら、左手を少しづつ力を入れて押弦します。
STEP.5
音がビビらずに出る力の入れ具合を探す

弱い押弦(音がビビっている、鳴らない)

→ → →徐々に力を入れる

→ → →押さえてる全部の弦が鳴り始めた←ココがちょうど良い力の入れ具合のポイント!

どうでしょうか?

「あれ?意外と力入れなくても鳴るんだな」と思いませんでしたか。

今押さえている、肩、ヒジ、手首、指の状態、力の入れ具合が正しいフォームです。

つねに意識しましょう。

▼ネックを手前に引きすぎてないか

下の写真のようになってませんか?

体正面に対してネックがほぼ真横、90度になっています。

例えばFなどのバレーコードを押さえるときに、力を入れて押さえ込もうとして、ネックを手前に引いてしまう状態です。

手首、ヒジもきゅうくつになり、肩にも力が入り、左腕全体が力んでしまう最悪のフォームです。


体に対して、正しいネックの角度は下のようにして作ります。

写真のようにネックの10〜12フレット付近を握って、左手とネックの角度が90度になる位置

これが一番脱力ができる体とネックの角度です。これよりも手前とか前に行き過ぎないように調整しましょう。

▼右足がつま先立ちになっていないか

ギターをちょっと高くかまえようとして、自然と右足がいつも上がってませんか?

なんとなくいつも右足かかとを上げてギターの高さを調整してしまう。これはNGです。

かかとを上げているということは、ムダな力が右足〜右半身〜右腕にかかってしまいます。

座って弾くときもストラップをかけるくせをつけましょう。

▼左手親指の位置をつねに意識する

ローコードのCを押さえたときに、左下の写真のような親指の位置になってはいけません。指がロックされて全く自由に動けなくなります。

また、右下の写真のように、親指が上に出すぎて手首がグイッと上がり、ネックをベッタリにぎってしまうのもNGです。


コードCとコードFを押さえるときの正しい親指の位置は下の写真のようになります。

正しいフォームで押さえると、指の力のコントロールがしっかりできるので、脱力して最低限の力でコードを押さえられます。

演奏するときの意識【マインド】

左手フォームのチェックができたら、次は演奏するときの意識を考えてみましょう。

・集中しすぎてしまう

・絶対に押さえてやろう、という気持ちが強すぎる

・早く弾けるようになりたいと、気持ちがアセる

・いつの間にか奥歯をかみしめている

▼集中しすぎてしまう

難しいフレーズを弾けないからといって、ずーっと集中して弾き続けていると、左手の指が固まって動かなくなることがあります。これは、集中しすぎで、自分でも気づかないうちにどんどん力みが強くなってしまうことで起こる状態です。

3分練習したら3分休む。

練習は、時間を小刻みに使った方が効率が良いです。

指の動きを脳が認識して覚えるために、ずっと弾き続けるのはNGです。

▼絶対に押さえてやろう、という気持ちが強すぎる

これは初心者の大人の方に多い心理状態です。

「せっかくお金を払ってレッスンを受けてるのだから、早く上手くならなきゃソン」

「もう年も若くないし、早く上手くならなきゃ時間がない」

という思いから、ギターにその焦りをぶつけるように、力まかせに弦を押さえつけてしまうんですね。

深呼吸をしましょう。

 

あせらなくても、時間はたくさんあります。

 

ゆったりとおだやかな気持ちで弦を押さえて、ソフトに弦を弾きましょう。

 

湖面に富士山が逆さまに写っていて、さざ波一つ立っていない、おだやかな水面をイメージしましょう。

▼早く弾けるようになりたいと、気持ちがアセる

あるフレーズや、難しいコードチェンジを練習しているときに、テンポやリズムを全く無視して、とにかく早く、何度も何度もやみくもに繰り返す、という練習のやり方をする方がいます。

特に中学生〜高校生〜20代の男性、若い方が多いですね。そしてやはり、力みすぎで、力まかせに弾いてます。

そんなに早く何度も何度も続けて弾いても、脳は指の動きを覚えてくれません

逆に、これでもかと言わんばかりにゆっくりのテンポで練習してください。ムダな力もじょじょに抜けて、指の動きをだんだん脳が認識し始めます。

▼いつの間にか奥歯をかみしめている

奥歯を噛みしめる、これはスポーツにおいてもNGとされている行動です。リラックスしなければ脱力はできないのですが、焦りや心理的な動揺で、気がついたら奥歯をかみしめていた

結果、あご、肩、腕、指と力みが伝わり、ガチガチの動きになってしまいます。

・ガムをかむ(見た目はあまり良くないです)

 

・口をホの字にして弾く(王者といわれるかもしれません笑)

などで解消できる場合もありますが、やはり根本的には、前の項目で書いたような「気持ちの焦りという心理状態」なので、深呼吸をしておだやかな気持ちで弾くことを目指したいですね。

右手と左手が連動してませんか?【力の入れ具合】

右手と左手が連動してませんか?【力の入れ具合】

ここまでのことが意識できるようになると、脱力に関してはかなり上級者であると言えるのではないでしょうか。その脱力状態を保ったまま、あとは練習するのみです。

意外と気がつきにくい”力の連動”という罠

これは、10歳以下くらいの子供さんに言えることですが、右手と左手の力の入れ具合を別々に調整することができません。

年齢差は多少ありますが、小学校高学年になるとだんだん左右バラバラに力を調整できるようになります。お子さんにギターを習わせている親御さんは、そのことを知らない場合が多いです。

なので、ギターレッスンで「簡単そうなことなのに、なぜできないの?」と口を出してしまう前に

両手とも同時に力が入ってしまう

両手とも同時に力が抜けてしまう

ということを思い出してください。

右手左手連動チェック【初心者向け】

大人の方でも、初心者の場合は、左右の手指の力みが連動してしまうという方はいます。

以下のことができるかチェックしてみてください。

1、テーブルに両手を乗せる

2、右手は力いっぱいグーを握りしめる

3、右手を握りしめたまま、左手の人差し指と中指で「タカタカタカタカ」と交互に軽くテーブルをタップをする

4、左右の手を変え、同じことを繰り返す

どうでしょうか。

左手で軽く速くタップをしている間に、右手の握る力は弱まっていませんか?強く握ることを意識すると、タップしている指が固まったりしませんか?

これは、チェックですが、そのまま左右の力を別々に調整するトレーニングにもなりますので、上手くできない方は続けて練習してみてください。

まとめ

  • ギターを弾くときに脱力することは必要不可欠です
  • 脱力できない場合は、フォームと意識(マインド)をチェックしましょう
  • おだやかにやさしい気持ちでギターを弾いてあげると、ギターも必ずそれにこたえて綺麗な音を出してくれるようになります。

ということで今回は以上となります。

脱力はすぐにできるようにはなりません。力が抜けた!と思っても、また新しい課題に向かうと力んだりします。

これはギターを弾き続ける限りは永遠の課題でもあります。

おだやかに、焦らず、心配せず、ゆったり大きな気持ちでギターに向き合っていきましょう♪