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【ギター練習法】完璧主義を捨てなさい!上達できない3つの思考法

ギター練習方法 思考法

ギタリストのゆき かつや(@manic_lab)です。

ギター歴32年目。プロデビュー20年目。音楽を全力で愛して生きてます。レッスンでは現在約60名の生徒さんを指導中→詳しくはプロフへ

 

アナタ、実は完璧主義ではないですか?

・なんでもキッチリやらないと気が済まない

・物事は1から順番にしっかり片付けたい

・分からないことはじっくり調べて、しっかり自分の中で理解してから次に進みたい

 

実は、そういう完璧主義なマインドがギター上達を妨げることがあります!

いや〜、私はそういうタイプじゃないし

基本ノンビリ屋ですけどね〜

という方も、いざ何かを本気でやろうとした時

隠れ完璧主義な部分が発動してしまうこともあります。

 

ギター練習において、自分自身の思考法を知ることは非常に重要なことです。

今回は「こんな完璧主義な思考法はちょっとヤバいかも」というのを僕のこれまでのプロ経験でお話しします。

 

※この記事は3分ほどで読み終わります

【ギター練習法】完璧主義を捨てなさい!上達できない3つの思考法

・1から順番にキッチリ完璧に練習していきたい!?

 

・好きなアーティストの機材にこだわり過ぎ!?

 

・音楽理論を完璧にしたい!?

順に詳しく説明していきます。

1から順番にキッチリ練習していきたい!?

ギター練習方法

はじにゃん

Cコードが綺麗に鳴らないから、いつもそこで止まっちゃうんだよな〜
とりあえずCは鳴らなくても良いので先に進みましょう

ゆっきー

はじにゃん

やだよ〜!気持ち悪いじゃん〜!Cが鳴らないと曲にならないよ〜

初心者の方でこういう生徒さん、結構いらっしゃいます。

そして、ずーーーっとひたすら鳴らないコードをああでもないこうでもないと押さえ続けています。

 

その間、音楽は止まっています。

リズムも止まっています。

 

動かない観覧車。止まった電車。

 

大縄跳びで「おはいんなさいっ」と言われてるのに「えっとえっと、ちょっと待ってね。まだ準備できてないから」といつまでたっても入ることができずにいる状態です。

待っていても、縄は止まらず、いつまでも入ることはできません。

準備不足だろうがなんだろうが、とにかく飛び乗る、ことが大切です。

 

・コードが上手く鳴ってなくても、とりあえず置いといて、次に進む

 

右手のリズムを止めずに次のコードにチェンジする

 

・全然弾けないコードがあったら、そこだけ右手は空振りにしておいて、とにかく最後まで曲を弾く

ギターの上達過程というのは、端から順番に上手くなるわけではありません。

左手のポジション、押弦の仕方、指の使い方、右手ストロークの振り方、ピックの当て方、、、

様々な要素が絡み合ってとても複雑です。

この一つ一つの要素を一つ一つ練習で仕上げていくのではなく

それぞれなんとなく40%くらいの仕上がりで全てを並行に進めていく

という思考が必要です。

油彩で絵を描くのに、紙の隅から細かくいきなり油絵の具で書いていく人はいませんよね(それができるなら天才です)。

普通は全体のバランスを見ながら下書きをして、薄塗りをして、ようやく本仕上げ、という感じで全体を仕上げていきます。

ギターの習得過程も全く同じです。

全体的に何度も何度も下絵を描き、修正をして、時には全く別の紙に書いたりしながら

とりあえず今の段階での仕上がり具合はこれだな

プロトタイプとして、現時点での実力で曲を最後まで仕上げていくことが大切です。

半年後、1年後、5年後、10年後にまた同じ曲を弾いた時に

あれ?全体的にかなり綺麗に弾けるようになってんじゃん、という感じで、時間をかけて自分をアップデートしていけば良いのです。

 

”たった1箇所ができないから、もうこの曲や〜めた”

という完璧主義な思考だと、永遠に1曲も仕上がりません。

好きなアーティストの機材にこだわって完璧にしたい!?

ギター練習方法

はじにゃん

俺の好きなXXXさんと同じ機材探してんだけど、なかなか手に入らなくてさ〜。しかも高いし。。。
とりあえず今ある機材で似た音が出せるように練習しましょう〜

ゆっきー

はじにゃん

やだよ〜!全然雰囲気違うよ〜!あのエフェクターとアンプじゃないとダメなんだよ〜

 

多少デフォルメはしてますが、生徒さんとこのようなやり取り結構多いですね。

もうお分かりかと思いますが、結論から言うと

同じ機材を買っても同じ音は出ません

同じボールペンを使えば同じ字が書けますか?

いやいや、書ける訳ないでしょ。。。書く人自身のクセとか技術の違いじゃん。。。

と、違う例ならあっさり理解できますよね。

しかし、ギターでも全く同じことになる、と理解できない方が結構いらっしゃいます。

よもやま哲学

同じオーディオルームと同じオーディオセットを使えば同じ音が出ますか?という、ある意味哲学的な分野にも話は広がります。確かに同じ音は「出る」でしょうが「Aさんの耳とBさんの耳が、その同じ音を同じように感じているかどうか」は永遠に確認できません。音をどう聞いているのかは、その人自身の超パーソナルな体験だからです。

 

同じギターが欲しい!

この気持ちは全然否定しません。

むしろ、憧れのアーティストと同じギターを使ってモチベーションが上がるなら、そこにお金をかけてガシガシ練習しましょう!(僕ももちろん買ってました笑)。

アコギの方はもう買ってしまえば あとは練習するのみ!なのですが、問題はエレキの方です。

 

エレキギターにはアンプ沼とエフェクター沼があるのです

厄介な沼ですね。そこに何十何百万とお金を掛けてしまう方もいます。

しかし、結論から言いますが

初心者の方はアンプとエフェクターにお金をかけても無駄です

まあ、これは僕自身の実体験でもあるし、周りの友人知人ギタリスト、そして生徒さん、みんなハマる落とし穴ですね。

理由は前述した通り。

ハード(機材)にいくらお金をかけても、ソフト(弾き手)が上手くなければ宝の持ち腐れ

だからです。

 

ギターの音色は最終的には何で決まりますか?

 

ギター本体?アンプ?エフェクター?シールド?

いえ、違います。

右手のタッチで決まります(最重要)

なので、ずーっとギターを弾いていると歳を追うごとに、自分の出す音色は変わり続けます。

特に歪みものエフェクターなんかは、最初のうちは高価なものを買わない方が良いですね。

どうせタッチによる音色の違いなんてまだ表現できないし、歳をとれば趣味も変わるし、耳も変わる。

 

それでも初心者のうちから機材にこだわりたいのであれば。。。

お気に入りのギター、これは必要。

あとは、質の良いチューブ(真空管)アンプ、だけを揃えましょう。

右手のタッチに繊細に反応してくれるので、自分ので音をしっかり聴きながら演奏すれば上達も早くなります。

音楽理論を完璧にしたい!?

ギター練習方法

はじにゃん

この曲のこのコードって、音楽理論的にはどういう意味なんですか??
とりあえず、音楽理論を考える前にまずは弾けるようになりましょう〜

ゆっきー

はじにゃん

いや〜、しっかり完璧に意味を理解しないと嫌なんですよね〜。あ、ここはなんのスケール使えばいいんだろう。。。

 

はい。。。

もうこのブログでも結構この点に関しては、いつも言及してますね。

 

ギター、音楽の研究者になりたいのなら、ずっと研究していれば良いでしょう

 

しかし、ギターを弾けるようになりたいなら、意味なんて後回し

 

とにかく弾くしかないのです

音楽理論と音楽の関係について、簡単に一言でいうと

先に音楽があり、それを言語化して説明するために後から音楽理論ができた

ということです。

理論だけを学んでも、そこから音楽は生まれてきません。

理論だけを学んでも、ギターは永遠に弾けるようになりません。

 

野球のルールブックを完璧に覚えても、野球が上手くなるわけはありませんね。

 

いろんなジャンルの曲をとにかく沢山弾けば、自然と

あぁ、音楽ってこういう仕組みになってんだなぁ

と、自分なりに理解することができます。

そこで初めて「他の人はこの仕組みをどう捉えてるんだろう」と音楽理論の本を読むと、また別の角度から音楽を捉えている様子が分かるので面白いんですよ。

最初から音楽理論を勉強したところで、面白いわけはありません。

まずは、ギターを弾く、という身体的な体験が重要だということです。

 

馬には乗ってみよ、技にはかかってみよ  from キン肉マン

 

まとめ

  • 最初は全体的に40点くらいで曲を最後まで仕上げるべし!
  • 機材にはこだわるな!世界中で「自分だけの音」を目指すべし!
  • スケールやコード理論なんてどうでもいい!まずは曲を沢山弾くべし!