ギタリストのゆき(@manic_lab)です。
ギター歴31年目。プロデビュー19年目。音楽を全力で愛して生きてます。レッスンでは現在約60名の生徒さんを指導中→詳しくはプロフへ
4コードって知ってますか?
コード進行理論の一番簡単でシンプルものは3コードです。
3コードはダイアトニックコードの145(Ⅰ,Ⅳ,Ⅴ)を使ったコード進行です。3コードに関して詳しくは【コード進行】この世の全ての曲は3コードで弾ける!【音楽理論】の記事で説明してますのでご参照ください。

では、4コードは何かというと、3コードに1つマイナーコードを加えた超基本コード進行です。
・4コードとはどういうコード進行なのか?
・どんな曲に使われているのか?
じっくり解説していきます。
※この記事は3分ほどで読み終わります
もくじ
【コード進行】4コードで1645進行、もう古い(けど大事)【音楽理論】
タイトルにすでに書いてますが
4コードとは1645進行のことです。
ダイアトニックコードのⅠ、Ⅵm、Ⅳ、Ⅴ7を使います。
ダイアトニックコードは理論書などでは基本的にローマ数字(4=Ⅳ、5=Ⅴなど)で表記します。マイナーコードの場合はローマ数字にコードシンボルをつけてⅥmというように表記します。まずはこのローマ数字に慣れましょう。
ローマ数字表記を簡略化して1645進行というように普通の数字で書くことも最近はあります。両方を混同して使うこともあります。
キーCの1645進行
では、キーCの1645進行はどうなるのかというと
1→6→4→5なので C → Am → F → G7 ですね。とってもシンプル。
1645進行はどうやって生まれたのか?
では、この1645進行がどうやって出来たのか、ちょっと考えてみましょう。
コード進行の親は3コード進行でしたね。なので元の形はこんなの。
|C |F |G :||
ただ3小節だと人間は生理的に気持ち悪さを感じてしまうので4小節にしたいとこです。なのでこうなった。
|C |C |F |G :||
もちろんGが2小節でもいいんですが(Fが2小節はイマイチ)一番落ち着くのはこの形です。
で、C → Cと2小節続くところに何か変化が欲しいと思ったんですね。この清らかな基本コード進行の流れを崩さずに2つ目のコードを何かに変えたい!と。
そこでダイアトニックコードでCとコードの構成音が2つ同じものを使っているコードとしてAmが一番綺麗に聞こえるなぁ〜、と先代の音楽家たちは考えたわけです(Emも2つ同じですが、少し雰囲気が変わってしまう)。
音楽理論では、CとAmは平行調という関係でとても似てて仲良しグループになります。
両方とも機能的にはトニックと呼ばれ、Cメジャーキー(ハ長調)Aマイナーキー(イ短調)ともに同じ調号で表記されるキー(主調)になります。
用語がなんだかややこしいのですが、簡単にいうとCメジャー=Aマイナーと覚えておけば大丈夫です。
平行調について詳しくはギターで平行調を瞬時に見つける方法【音楽理論】の記事をご覧ください。

なので2つ目のCをAmに置き換えて(ついでにGをG7にしてCに戻るドミナント力を強めて)
|C |Am |F |G7 :||
という基本の4コード進行、1645進行が出来上がったわけですね。
1645進行は安心安全だけど、もう古い【作曲テクニック】
そんな1645進行ですが、後年この1645を基本にして様々なバリエーションのコード進行が生み出されるわけで。すっごく大事なコード進行なんですね。
3コード(145)がお父さんだとしたら4コード(1645)はお母さんという感じです。
オールディーズはもう1645進行だらけ
この1645進行が考案されてから、それはもう大大大流行しまして、ポップス界は
50年代オールディーズ〜70年代フォークは1645進行の曲だらけ
になりました。
キーが違ったり、小節数など多少のバリエーションはあったとしても、基本は1645と進行する曲は
・スタンドバイミー(ベン・E・キング)
・ダイアナ(ポール・アンカ)
・アンチェインドメロディ(映画『ゴースト』主題歌)
・プリーズ・ミスター・ポストマン(ビートルズ)
・夢の中へ(井上陽水)
etc…
パッと思いつくだけでも名曲だらけ。
80年代でも Eternal Frame(バングルス)やEvery Breath you Take(見つめていたい)(The Police)などの超ヒット曲もたくさんありますね。
1645進行はベタすぎて古い(作曲の方向性コントロールに使う)
すごく親しみやすくて、どんなメロディが乗っても良い曲に聞こえるという1645進行ですが、やはり50年代からあらゆるポップスで多用されてきたので、ちょっともうベッタベタな感じはしますよね。
なので現代では、作曲をするときなどに
あえてベタなオールディーズ感やフォーク感を出したいときに1645を使うというような
楽曲の時代感、方向性コントロール
に使うことが多いです。
転調と組み合わせればちょっと面白いかも?
1645進行はメジャートニック→マイナートニックというようにトニックが2つ続くことでトーナリティ(調性感)をがっちり表現できるというのが最大の特徴です。
この曲はキーCだよ!とめっちゃ主張してるってことですね。
なので、違うキーの1645を組み合わせたりすると、コロコロ変わる景色が面白い現代的な曲調も作れたりします。
例えば、キーCとキーE♭の1645を組み合わせると…
|C |Am |F |G |
|Eb |Cm |Ab |Bb :||
Gコードから突如E♭に転調しますが共通のコードトーンがあるのでスムーズです。
E♭のⅥmはCmになるので全体で見ると「CメジャーからCマイナーへの転調」という同主調への転調になっています。そして戻るときはA♭→B♭→Cとこれまたスムーズな平行進行になっていますね。
上手く繋げるとこのように心地よい転調感を持った曲も作れます。
主なキーでの1645進行【丸覚えOK!】
最後に、主なキーでの1645進行を上げておきます。
キーを言われたらパッと出てくるようになっているとセッション、作曲、アドリブ、バンドアレンジなど色んな場面で役たちます。
#系のキー
|D |Bm |G |A7 ||
|E |C#m |A |B7 ||
|G |Em |C |D7 ||
|A |F#m |D |E7 ||
♭系のキー
|F |Dm |Bb |C7 ||
|Bb |Gm |Eb |F7 ||
|Eb |Cm |Ab |Bb7 ||
|Ab |Fm |Db |Eb7 ||
まとめ
- 1645進行はコード進行のお母さん、ここから沢山バリエーションが生まれた
- オールディーズな雰囲気を出したいなら1645進行
- 3コード同様、どんなキーでもパッと1645を思い浮かぶようになろう